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カワサキワールド

Kawasaki Ninjaのバイク

0系新幹線に巨大ヘリコプター!スケール規格外の実物展示

神戸のランドマークであるポートタワーのすぐ隣、神戸海洋博物館の中に、乗り物好きならずとも興奮必至のスポットが存在します。川崎重工グループが運営する企業ミュージアム「カワサキワールド」です。最大の特徴は、なんといっても展示物のスケール感にあります。通常の博物館であれば模型やパネル展示がメインとなるところですが、ここでは実際に活躍していた実物が、手を伸ばせば届く距離に鎮座しているのです。

エントランスを抜けてカワサキワールドのエリアに入ると、まず目に飛び込んでくるのが、日本の高度経済成長を支えた初代新幹線「0系」の先頭車両です。多くの人々を運んだ歴史ある車両は、外から眺めるだけでなく、実際に車内へと足を踏み入れることができます。当時のまま保存された客席に腰を下ろせば、昭和の旅の記憶が蘇るようなノスタルジックな空気に包まれるでしょう。普段は絶対に入ることができない運転席にも座ることができ、計器類やレバーに触れながら運転士気分を味わえるのは、鉄道ファンにとって夢のような体験です。

その奥に控えているのが、全長20メートルを超える巨大な輸送用ヘリコプター「KV-107II」の実機展示です。空飛ぶバナナという愛称で親しまれたその独特なフォルムは、間近で見上げると圧倒的な迫力があります。こちらも客室内部に入ることができ、壁一面に張り巡らされた配管や、無骨なスイッチ類など、航空機特有のメカニカルな構造をじっくりと観察することが可能です。陸と空、それぞれのフィールドで活躍した鉄の塊が持つ重厚感は、写真では伝えきれないほどのエネルギーを放っています。

歴代「Ninja」の名車展示とまたがり体験

カワサキワールドのもう一つの主役ともいえるのが、世界中のライダーを魅了し続ける「モーターサイクルギャラリー」です。ここでは、川崎重工のバイク事業の歴史を彩ってきた歴代の名車たちが、まるで宝石のように美しく展示されています。伝説の「Z1」や「650-W1」といったクラシックな名車から、最高時速400km/hを記録するモンスターマシン「Ninja H2R」まで、時代を変えてきたマシンが一堂に会する光景は圧巻の一言です。サーキットを模した曲線の展示スペースには、車体を傾けてコーナリングする姿を再現した展示もあり、今にもエンジン音が聞こえてきそうな臨場感が漂っています。

多くの来館者が列を作る人気コーナーが、実際にバイクにまたがることができる体験エリアです。憧れのスポーツバイクや大型ツアラーのシートに跨り、ハンドルを握ってタンクの感触を確かめれば、気分は完全にライダーそのもの。目の前には走行風景の映像が流れており、風を切って走る爽快感を疑似体験できるフォトスポットとしても絶大な人気を誇ります。免許を持っていない方や小さな子供でも、安全にカワサキのバイクの鼓動を感じられるため、ここでの体験をきっかけにバイクに興味を持つ人も少なくありません。展示されている車両は定期的に入れ替わるため、訪れるたびに新しいモデルとの出会いがあるのも、リピーターが絶えない理由の一つです。

フライトシミュレーターやアクセス情報

展示を見るだけでなく、さらに能動的に楽しみたい方には、本格的な体験アトラクションも用意されています。パイロット気分で神戸空港での離着陸に挑戦できる「フライトシミュレーター」は、操縦桿(かん)を握って空の旅を楽しめる本格仕様で、大人も思わず熱中してしまう難易度です。また、水上バイクのゲームや、鉄道模型のジオラマ走行など、家族みんなで楽しめるコンテンツが充実しています。単なる展示施設にとどまらず、技術の面白さを「体感」できる工夫が随所に凝らされているのが、このミュージアムの素晴らしいところです。

雨の日でも傘をささずに移動できる屋内施設であるため、天候に左右されずに観光プランに組み込めるのも嬉しいポイントです。ものづくりの情熱と、最先端テクノロジーの粋が集められたカワサキワールドは、神戸を訪れたなら絶対に外せない、知的好奇心を刺激する大人のテーマパークといえるでしょう。