私は現在、仕事の関係で三重県に住んでいます。
三重に来る前は伊勢神宮や鈴鹿サーキットなど、観光地については知っていました。しかし、三重にはこんなにおいしいものがあったのかと思えるほどグルメが充実しているのです。
海と山、豊かな自然に囲まれた三重のグルメの中から特におすすめしたい3品を紹介します。
伊勢うどん
伊勢うどんは伊勢神宮のおひざ元、三重県伊勢市で愛されているメニューです。
江戸時代、伊勢神宮へ来た参拝客に振舞ったのがはじまりといわれています。
調理の手間を省くため、太麺と薬味にネギのみです。
麺のやわらかい独特の食感は、すぐに参拝客に提供できるように常に茹で続け、必要な量を釜揚げしていたため、コシのないうどんが適していた説があります。
また、伊勢神宮へ長旅をしてきた人へ向けて、消化がよいやわらかい麺にしたという説もあるそうです。
黒いタレはたまりしょう油をベースにしており、パッと見味が濃そうに見えますがそんなことはなく、バランスの取れた甘辛い味になっています。
そんな麺とタレはお互いがお互いを引き立てるベストマッチングです。
コシの強いうどんが好きだった私が、真逆の伊勢うどんは食べての感想はホッとする優しさを感じました。
つゆが少ないので一杯をすぐに食べ終えることができます。
てこね寿司
てこね寿司は伊勢志摩地方の郷土料理として知られています。
カツオやマグロなど赤身を刺身にしたものをしょう油で作ったタレを漬け込んだものを、飯切りに入れた酢飯の上に並べて、しそや海苔など薬味を上に散らしたものです。
手でこねて作るため、別名手ごね寿司とも呼ばれます。
漁師さんが漁の合間に食べる食事のため、ササっと作れて手早く食べられ、おいしいてこね寿司は、漁師に大変釣法されていたそうです。
伊勢志摩にはてこね寿司のお店が多くあり、お店によって漬け込むタレの味や酢飯の味、トッピングが少しずつ違います。
私が初めて食べたてこね寿司はカツオがもうマグロ漬けみたいにとにかくおいしかったです。酢飯自体もおいしく味付けされていてバランスが最高でした。
津ぎょうざ
直径15センチの皮を使った揚げ餃子です。もともとは学校給食として考案されたメニューで、栄養バランスを考慮して作られたため、中身がぎっしり詰まっています。
市民団体がご当地グルメにする計画を立てて、2008年に津ぎょうざを販売したことで大反響があり、飲食店の定番メニューとして定着したそうです。
津ぎょうざは、カラッと揚がった皮に、ニラのパンチが効いた肉汁あふれる餡が口の中でほどけます。
だから、揚げたてがおすすめ。お土産ではなく、お店でぜひ食べてほしい一品です。